ウィキの方法で商標方針を作成

ウィキメディアの商標を保護するために、2009年に商標方針が導入されました。 その後、ウィキメディアコミュニティは現在の方針により予期されていない商標の追加の利用を導入しました。 したがって、当財団は、コミュニティのために商標を保護することを目的として、商標の許可される利用と法的要件とのバランスを改善するために本方針を更新します。 モジラ商標方針を雛形とした2009年の方針と異なり、新しい文書は、ウィキメディアコミュニティに適合するよう調整され、またフィードバックに基づきます。 当財団は新しい草稿商標方針を作成し、現在ここでそれについて議論するためにあなたを招待します。

商標は、ウィキメディアのプロジェクトの評判とユーザーの信頼の維持において重要な役割を果たします。 ウィキメディアの商標を保護することにより、当財団はユーザーがサイトを閲覧したとき、ウィキメディアのようなジグゾーパズルの地球儀のロゴがあるのを見て、彼らが共同作業により作成された無料の中立的なコンテンツを閲覧していることを確信できると確保します。 商標の評判を保護することは重要ですが、当財団は、ウィキメディアコミュニティによる商標の利用をできなくして、自由な知識とオープンコラボレーションを促進することを望んでいません。 当財団の商標実践を明確にすることにより、新しい方針は、コミュニティのメンバーが自分たちに商標を利用する法的権利がある場合を決定するのを支援することを目指しています。

新しい草案の方針を作成する前に、当財団は現在の商標実践についてフィードバックをコミュニティに求めました。 コミュニティは、ウィキメディアの商標に対する法的保護を維持しながら、ウィキメディアの商標の利用を改善する方法に関するよく考えられた提案で返答しました。 当財団は、建設的な意見を組み込んで、新しい草稿を作成しました。 その草稿は、ウィキメディアの商標の濫用を防ぎながら、より寛容で明確な条項を通して、コミュニティの使用を容易にするという何よりも重要な目的により導かれています。

以下は新しい草稿の特徴の一部です。

  • 新しい草稿は、ウィキメディアの商標の利用をより容易にします。 コミュニティのメンバーが以前のライセンス供与プロセスが不明瞭であったと気づいたため、新しいドラフトでは、コミュニティのメンバーとその他の者がさまざまな状況で商標を利用するために行う必要があることを明確にしています。 すばやく参照できるよう、複数の承認済みのコミュニティの利用が本方針内に直接記載されています。 これらの利用(コミュニティに焦点を合わせたイベント、エディッタソン、およびさまざまなアウトリーチ活動を含む)では、別途許可が要求されることはありません。 当財団はまた、ハッカーソン、GLAM wikiイニシアチブ、および写真コンテストなどの、その他の一般的なコミュニティの利用の即座の承認を付与する迅速なウィキライセンスを作成しました。 新しい草稿はさらに、商標の利用によるウィキメディアのプロジェクトへのリンク、および商標による個人的項目の装飾などの、すでに当財団の商標方針および実践の一部であったその他の許可される利用を明確にしています。 当財団はまた、商標申請書(間もなく完成)を作成することにより、その他のすべての利用のために商標のライセンスを取得するための申請を合理化しました。 このブログ記事の終わりに、変更点の概要を説明するために新しい草稿と2009年の方針を比較している図があります。
  • 新しいレポート個人ブログとソーシャルメディアプレゼンテーションのためのスライド、およびその他の資料で商標をどのように利用できるかに関する質問への回答で、フェアユースに関する追加情報を含めました。 草稿には、コミュニティのメンバーがより容易に自分に商標を利用する法的権利がある場合を知ることができるよう、さまざまな種類のフェアユースの特別な条項が含まれています。 それらの条項は、商標の議論でコミュニティのメンバーが提起した特定の状況に対処するよう、FAQで大幅に推敲されています。 当財団は、フェアユースになる可能性がある利用に関する追加の質問を受け取ったら、FAQを追加して、全員が確実にそれらの質問を読むことができるようにします。 フェアユースの法理はまた、言論の自由に資する利用の数を可能な限り拡大するために適用されました。 当財団は、この種の利用が自由な知識を促進するという当財団の使命に整合するため、それらを受け入れてきました。
  • コミュニティのメンバーは現在、別途商標ライセンスを取得することなく、コミュニティのロゴを利用することができます。 商標実践の議論に加えて、当財団はまた、コミュニティのロゴの著作権保護の代替経路について、コミュニティの協議を開始しました。 その議論では、集合的会員資格マークとしてコミュニティのロゴを登録することが強く支持されました。 当財団は現在、その登録を進めており、また当財団は、草稿の方針でこのロゴの利用に関連する条項を含めました。 この条項により、コミュニティのメンバーは、コミュニティのロゴを自由に利用して、ライセンスの必要なしに、ウィキメディアムーブメントにおける自分の会員資格を示すことができます。 その条項は、ウィキメディアの投票権に基づき、会員資格を決定するための予備的基準を定めていますが、 それは既存のグローバルコミュニティ基準であるため、出発点にすぎません。 当財団は、コミュニティのメンバーが、その基準をさらに展開させるか、またはこの状況により適している別の基準を案出することを歓迎しています。 この条項に基づく会員資格の基準は、最終的にウィキメディアコミュニティにより決定される必要があります。
  • 新しい草稿は、豊富なFAQセクションにより補足されています。 協議中に提出されたコメントと商標のライセンスに関して当財団が受け取った質問への応答で、当財団は、より包括的なFAQセクションを作成しました。 2009年の方針ではわずか24の質問だったのに対して、新しいFAQでは79のさまざま質問に回答しています。 FAQセクションはまた、当財団が新しい方針の使用を開始したら、追加の共通の質問で拡大できるよう、方針から切り離されています。 新しい草稿の各条項はまた、関連するFAQの部分により相互リンクされており、ナビゲーションがより容易になっています。
  • 草稿では、より明確な言葉遣いとより直感的な形式を適用することにより、商標の利用をさらに容易にすることを追求しています。 草稿には、ユーザーフレンドリーな要約が含まれ、新しい方針に基づく、ウィキメディアの商標の使用法に関する概要が記載されています。 本方針は、シンプルな言葉、短い文章、および明確な構文を使用して書かれています。 これは、当財団が複数の言語(アラビア語、フランス語、ドイツ語、日本語、ロシア語、およびスペイン語を含む)に草稿を翻訳して、それを世界中で利用可能にするため、特に重要です。 当財団はまた、不必要な言葉および法律用語を避け、法律家以外の人にとってより読みやすいテキストを作成するよう努力しました。 執筆プロセス全体で、当財団は、さまざまな読みやすさの指標を適用することにより、テキストの簡素さを検証しました。 これらの指標は、テキストの読みやすさを評価し、通常それを理解する読者の年齢に対応するグレードレベルを割り当てます。
  • 当財団は、情報デザイン原則に依拠して、草稿をユーザーフレンドリーにしています。 言葉遣いの簡素さは、法律文書の有用性の1つの要素にすぎません。 当財団はまた、ユーザーが文書全体を調査することなく、すばやくユーザーに関連する条項を見出すことができるように、論理的に文書を体系化するよう試みました。 当財団は、草稿の外観と形式に取り組みました。 そのため、当財団は、最先端の法律情報の研究者とチームを組んで、本方針を視覚化するための方法をブレーンストーミングをするための2つのワークショップを組織しました。 ここでデザインプロセスについての詳細を読むことができます。

当財団は、現在、新しい草稿に関するフィードバックのためにコミュニティに戻っており、2カ月間協議が開かれた状態になると予想しています。 あなたのご意見をお聞かせください。 草稿はあなたの懸念すべてに対処していますか? 方針の条項は明確ですか? デザインは役に立ちますか? この草稿はどのように改善することができますか? 当財団は、全員が進化する方針について熟考する機会を持てるよう、協議に基いて継続的に草稿を更新します。 協議期間の後、レビューと承認のために、最終的な方針をウィキメディア財団の評議員会に提示します。

コミュニティからのコメントは、当財団にとって非常に貴重です。 当財団は、方針をできるだけ役に立つものにするために、コメントに大いに依存しています。 本方針の共同開発は、これまで包括的で改善された草稿を生み出してきました。 当財団は、すでに商標方針の議論に貢献したコミュニティのメンバーに心からお礼申し上げあげます。

 

ウィキメディア財団法律顧問Yana Welinder

ウィキメディア財団法務顧問、Geoff Brigham

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